毎年恒例。
文具好きは必読の一冊である『文房具屋さん大賞』。
大変光栄なことに私こっこは『文房具屋さん大賞2016』、『文房具屋さん大賞2017』、『文房具屋さん大賞2019』に出演させていただき、今年の『文房具屋さん大賞2020』にもまたコメンテーターとして出させていただきました。
最新の文具トレンドがこれだけでわかる至高の一冊。
本記事では、『文房具屋さん大賞2020』で大賞や各賞を受賞した文具と、それ以外の私が気になった文具をまとめてご紹介します。
文房具屋さん大賞2020 受賞文具
『文房具屋さん大賞2020』は扶桑社が毎年出版している文具雑誌です。
なんと1500点近い新作文具のなかから、文具を販売する小売店の方々が審査委員となり、「大賞」「デザイン賞」「機能賞」「アイデア賞」「各部門賞」などを決めています。
私は審査員ではなく、審査によって選ばれたアイテムについて、コメントをさせていただいています。
毎年注目の「文房具屋さん大賞」。
早速、今年の受賞文具をチェックしていきましょう。
【大賞】EMOTT(三菱鉛筆)
今年の「文房具屋さん大賞」は三菱鉛筆のEMOTTでした!
もちろん私も持っています。
△EMOTTはサインペンなのですが、ペン先が非常に細く、描線幅はなんと0.4mm。それだけ細いのにも関わらず、ペン先の耐久性が高いので、長く使ってもペン先が潰れないのが特徴。
滲み・裏抜けの少ない顔料インクが採用されており、昨今ブームのバレットジャーナルとの相性もバッチリ。
なにより、デザインがシンプルでかわいいですよね。
三菱鉛筆の担当者さんいわく、「色に強くこだわった製品」だそう。
8つのテーマでまとめられた5色のアソート、計40色の展開。コンプリートしたくなっちゃいますね…。
【デザイン賞】サクラクラフトラボ004(サクラクレパス)
デザイン賞はSAKURA craft_lab 004でした。
確かにデザイン性の高さでは群を抜いている感。Amazonや楽天市場での販売はないようなので、公式サイトのリンクを貼っています。
サクラクラフトラボはその第一弾である001が『文房具屋さん大賞2018』で大賞を受賞しているんです。
004は、001の質感やデザイン性をそのまま踏襲した、多機能ボールペン。黒・赤・シャープペンが内蔵されています。
カラーバリエーションは4つですが、特に注目したいのが「アッシュグレー」と「ガーネットレッド」。
この2つは軸の下部(ペン先に近い側)に「洋白」という素材が採用されています。
「洋白」って私も耳馴染みのない素材だったのですが、実は500円硬貨の素材なんだって。
どうしてもシルバーの色味の製品を作りたい。
でもアルミでは軽すぎて重心バランスが悪い。
そこで採用されたのが洋白。
これによりペン先側に重心がきて、無垢で純朴なデザインと書きやすさを両立しているとのこと。
001はレビュー記事を書いているのでご参考まで。
【機能賞】タップテープ(カンミ堂)
機能賞はカンミ堂の『タップテープ』。
これ、恐縮ながら私は持っていない文具だったので早速仕入れました。
△タップテープは簡単にいうと「貼ってはがせる両面テープ」。
ご覧の通り、本体は紙製で非常にコンパクトなので、ペンケース等に入れて持ち運ぶことも可能。「機能賞」での受賞ですが、デザインも非常におしゃれ。これを見て「両面テープだ」とは思わないですよね。
名前にあるように、貼るところにポンと押して使えるのでハサミ等は不要です。
片面が強粘着、もう片面は弱粘着になっています。
別途個別レビューする予定なのでお楽しみに。
【アイデア賞】クリアレーダー(シード)
アイデア賞はシードの『クリアレーダー』。
これ、めちゃくちゃ欲しかったんだけど、人気すぎてどこのお店でも品切れ状態。生産も追いついていないようで、今も品薄が続いています。
△先日ようやく購入することができました!うれしい!
クリアレーダーは名前のとおり透明な消しゴムです。スリーブも透明にする徹底したこだわり。
それだけと言えばそれだけ。でも、本当におしゃれでエモい。
見た目はもちろん、消しゴム本来の機能である消字力はしっかりと維持。
また、文字が透けて見えるので、消したいところを狙って消しやすいという点もポイント。
でも、実はこの「文字が透けて見える」というのはメーカーさん側はあまり意図していなかった機能で、ユーザーの声を聞いて初めて「なるほど!」となったそうです。
こちらも別途個別レビュー予定。
※楽天市場には取扱がありませんでした。また品薄状態のためAmazonでの販売価格にはご注意ください。
文房具屋さん大賞2020で気になった文具・オススメ文具
では、ここから先は私が気になった文具や、実際私が使っていてオススメしたい文具をご紹介。
フリクションポイントノック(パイロット)
先日レビュー記事も書かせていただいたフリクションポイントノック。
書き心地の良さで人気の『ジュースアップ』にも採用された「シナジーチップ」を搭載しており、従来のフリクションよりも更に書き心地の良さ・書きやすさがアップ。
一度使うと普通のフリクションには戻れません…!
ZIG クリーンカラードット(呉竹)
ぷにぷにした感触のペン先と細書きの2つがセットになったカラーペン。
名前にあるように、ぷにぷにしたほうを使うと簡単にドット模様を描くことができます。
チェックリストの頭のマークに使ったり、簡単なイラストに使ったり。
ネオクリッツ シェルフ(コクヨ)
私が今使っているペンケース。
内側がペン立て部分と、ペン以外の小物を収納できる棚部分に分かれていて、たくさんの文具を収納することができる。
立つペンケースはペン型の文具以外の収納には向かなかったけど、これならペン型でない文具もしまっておけます。
PEGGY(キングジム)
デスクに立てて置くことができる、スチール製の有孔ボード。
非常にシンプルなアイテムだけど、有孔ボードの利便性に加えて、金属製なのでマグネットも使えるので、めちゃくちゃ利便性が高い。そしてエモい。
オフィスはもちろん、自宅の玄関や、キッチンカウンターなど、活躍場面は多様。
ちょっとお高いけどオススメ。
インクコレクションカード(ツバメノート)
万年筆好きの大半はインク沼にハマる。持っているインクの色見本を作っている人も多いはず。
本製品はインクのコレクションカード。
カード型なので、市販のカードホルダーなどでストックが可能。
収集癖を加速させる危険なアイテム(良い意味で)。
パッとメモ(デザインフィル)
リング型のメモ帳の片側が糊付けされているというもの。使用済みページは糊付けからはがれ、未使用ページは糊付けされている状態になるので、ぱっと開けば一発で未使用の最新ページにアクセスができるというスグレモノ。
これだけの工夫なのにメモ帳の利便性がめちゃくちゃ高まる。超オススメ。
アニマルハグ(スガイワールド)
動物たちが抱っこするような形状になるマステカッター。
とにかくカワイイ!軽くて邪魔にならず、何度でも付け替え可能。
ピットエアー(トンボ鉛筆)
テープ糊を引くときの「カチカチカチ」という感触が完全になくなり、もはや異次元レベルの軽い引き心地。
本当にすごいので、是非一度お試しを。
サクサポシェ(コクヨ)
トレンドであるペン型ハサミの最新版。
サクサポシェはスライドで刃が出てくる機構になっており、キャップがないのが特徴。持ちやすさ・切りやすさもしっかり。
こちらも個別レビューを予定しています。
トリまとめ
思っていた以上にボリュームのある記事になってしまいました…。これでもだいぶ削ったつもりなんだけど…。
『文房具屋さん大賞』はそれだけ多くの気になるアイテムが紹介されている一冊ということ!
この記事で紹介された文具以外にもたくさんの文具がピックアップされています。
是非書店等でお買い求めくださいね。
それでは。
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