お仕事で函館にいってきました。
ええ、お仕事ですよ。当日大量ツイートしてて、「コイツ仕事してないだろ」と思われていたかもしれませんが、ちゃんとお仕事しましたからねっ!w
お客さんに「飛行機乗る前に美味いもの食わせてやるから17時に五稜郭で待ってろ」と言われ、「(美味しいもの!?きらりん!寿司!?やっぱ寿司!?)はい、かしこまりました!」と爛々。
案の定連れて行っていただいたお寿司屋さんで活きアワビやら赤貝やら生ダコやら北寄貝やらウニやら、今後は回るお寿司屋さんに行けなくなっちゃうレベルに美味しいお寿司を頂いてきました。
お寿司も良かったんですが、それと同じくらい良かったのが函館に昔からある七夕の風習でした。

ろうそく一本ちょうだいな
photo credit: bokeh via photopin (license)
お寿司屋さんに入る前にお客さんご夫婦が「お。ここも笹を置いてあるんだね」と、話していたんです。
(ああ、そういえば七夕だしなぁ)なんて思って特に気にしませんでした。
で、お店に入り、極上のお寿司に舌鼓を打っていたら…
ガララッ!とお店の引き戸が開いたかと思うと、そこには浴衣を着た小さな女の子が2人。
なんだ!?と思ったその瞬間
竹〜に短冊 七夕祭り おおいに祝おう ろうそくいっぽんちょーだいな♪
と歌い出したんです。
「は〜い」と女将さんが奥に引っ込んだかと思うと手にお菓子を持って、「はい、どうぞ」
「え。え。これ、なんですか!?」
呆気に取られる私に大将が「これ、函館に昔からある風習なんだよ」と教えてくれました。
ハロウィンに似ていて、七夕の夜に子供たちが街を練り歩き、玄関先などで歌い、お菓子をもらうというもの。
「玄関先に飾った笹が『この家には入ってもいいよ』という目印になっているんだよ」と、お客さんが教えてくれました。
はあ!なるほど!お店に入る前のご夫婦のやりとりは、単に「七夕だね」って確認じゃなく、「食べてる間に子どもたちがくるかもね」っていう確認だったわけだ!
思い返せば五稜郭タワーにて
photo credit: GORYOKAKU Fort in HAKODATE. via photopin (license)
ふと思い返すと、お客さんと待ち合わせをした五稜郭タワーに「ろうそくいっぽんちょうだいな」と書かれた看板があって、その前でゆるキャラ『GO太くん』がロウソク配ってた気がする。
こんにちごーた♪(。•ᴗ•)ノ7月7日といえば、七夕ごね。一般的には笹飾りや短冊に願い事を書くと思うんだけど、函館の「七夕まつり」は独特なんだご。七夕の夜になると子どもたちが一軒一軒の家を訪問して囃し...
やばい。GO太くん、WordPress.comでブログやってるし。ちゃんと告知してるし、解説までしてるし!
そばにいた浴衣のお姉さんが可愛くて、ゆるキャラガン無視してたけど、そういうことだったのね!
起源は青森のねぶた?
お客さんの話によると、この風習の起源は青森のねぶた。
ねぶたの光源はもともとろうそくで、ねぶた祭りに向けてろうそくをもらい歩いていたそうで、それが函館にも伝わってきたんだとか。
私たちが入ったお寿司屋さんでは、お菓子と一緒にろうそくも渡していましたを。
東京ではありえない風習
photo credit: day of the dead (306/365) via photopin (license)
なんて素敵な風習なんだろうと思いました。幼い子たちが少し恥ずかしそうに歌う姿に胸がほくほくとします。
そして、おやつをもらって嬉しそうな子どもの笑顔に、こちらまで笑顔になる。
でも、これ、東京じゃできないなと同時に思いました。
だって、マンションたくさんで、オートロックでそもそも入れない。
東京じゃ「隣に住んでいる人の顔も知らない」なんて人も多いですもんね。
昨日たまたま私のマンションで、上の階に越してきた方がご挨拶にきてくれましたが、こういう挨拶すらしない家も最近は結構あるみたいですね。
トリまとめ
なんていい日に出張できたんだろう、と思いました。天気はイマイチでしたが、ピンポイントで七夕の日に行け、更にはお客さんからお食事お呼ばれしなければ気付くことなく函館をあとにしていたかもしれません。
旅に出るときはちゃんと下調べしていった方が、何倍も楽しめますね!(注意:今回は出張で函館に行ってます)
本当に良い経験をさせていただきました。
コメントを残す