[読書録]2014年3月に読んだ本

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相変わらずの早めペースで読書が進んでいます。
たぶん4月以降は少しペースダウンになるかな。

しかし、気温もあがってきて、外で読書するにも気持ちのいい季節になりましたね。休日に文庫本片手に公園へ、なんていかがでしょう。

3月に読んだ本は7冊でした

年間50冊目標ですが、すでに半分近く読んでしまいました。

では、一冊ずつ、ネタバレはなしで簡単にご紹介させていただきます。

安生正『生存者ゼロ』

北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地で職員全員が無残な死体となって発見された。陸上自衛官三等陸佐の廻田と感染症学者の富樫らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。しかし、ある法則を見出したときには、すでに北海道本島で同じ惨劇が起きていた―。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで未知の恐怖との闘いを描く、第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

このミス大賞作ということで店頭にたくさん並んでいました。
なかなか表現がグロいところもありますが、ハラハラするストーリー展開で楽しめます。パンデミックの原因がまさか…!

高野和明の『ジェノサイド』と似たような雰囲気の作品ですね。これはミステリーなのかな?

オススメ度 ★★★★☆

山口雅也『生ける屍の死』

ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った。この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか。自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるか。

びっくりするくらい分厚く、そして文庫本なのに1000円オーバー。ということで、気になっていたもののずっと手を出せずにいた本作、ようやく読みました。

死者が生き返るという現象が前提となっていること、登場人物が日本人ではないこと、そして大ボリュームということで、少し読み手を選ぶ作品かもしれません。
読みやすいので見た目ほどボリュームを感じることなく読み終えましたが、それでもちょっとページ数が多すぎる感。
もう少しライトに読めればいいのになぁ。

オススメ度 ★★☆☆☆

真梨幸子『殺人鬼フジコの衝動』

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。

後味が悪い作品と聞いていたのですが、まったくそんなことはない。確かに読んでいて気持ちのいい作品ではないですが、これは傑作ですね。

引き込まれてしまう描写力と、ストーリー。
そして小説内小説の作者のあとがきにより浮かび上がるもうひとつの真相。
最後の新聞記事。

最後まで読み切ったときに作品の印象がガラリと変わります。
もう少し早く読んでおけばよかった。3月読んだ本で一番おすすめしたい。

オススメ度 ★★★★★

辻村深月『サクラ咲く』

塚原マチは本好きで気弱な中学一年生。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。そこには『サクラチル』という文字が。一体誰がこれを?やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。(「サクラ咲く」)輝きに満ちた喜びや、声にならない叫びが織りなす青春のシーンをみずみずしく描き出す。表題作含む三編の傑作集。

中学生向けの連載小説として書かれた作品。本作に限らず辻村深月作品は読みやすいですね。

辻村深月はミステリーも面白いけれど、こういうハートウォームな作品もとても好き。じんわりと感動するし、読んだ後ほっこりとした気持ちになれる小説です。

オススメ度 ★★★★★

北村鴻『共犯マジック』

人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。

フォーチュンブックにまつわる断片の物語が後半でひとつに収束していく。
なるほど、そういう展開ね!と思わずにやりとする最終章。

衝撃度合いはそれほど大きいわけではありませんが、伏線が回収されていくストーリー展開を楽しめます。
「驚愕の最終話」という言葉から、どんでん返し系かと思ったけれど、どんでん返しとは違う意味での「驚愕の最終話」かな。

オススメ度 ★★★★☆

法月綸太郎『二の悲劇』

都内のマンションでOL殺される。死者の胃から現われたメッセージ。小さな鍵が秘めた謎とは!?探偵法月綸太郎が出馬した矢先、容疑者は京都で死体となって発見、そして鍵の正体が明らかになるにつれ、名探偵を翻弄する迷宮の扉が開いた…。

『一の悲劇』同様、作者と同名の探偵が主人公。「きみ」という二人称で書かれた部分があるのが印象的。『一の悲劇』が一人称だったので、本作は二人称…と安易に思いましたが、この二人称にもしっかり意味があります。

勘違い、思い込みによって起きたすれ違い。切ない恋心と、複雑に絡み合った登場人物たちの感情が生んだ悲劇。
面白かった。

法月綸太郎作品は終わり方がなんというか、ズバッとしてるね。主人公の「法月綸太郎」はいろいろと試行錯誤しながら推理を進めていく人間らしい探偵で、閃きでズバッと解決する名探偵よりもこういう探偵のほうが私は好きかも。

オススメ度 ★★★★☆

中町信『模倣の殺意』

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。

途中で「あれ?」と思う。なにかがおかしい。
読み進めるうちに、その違和感の原因が明確になり納得。
思わずページを遡っていろいろと確認したくなるトリックが仕掛けられています。

衝撃度はそこまで大きくはないかもしれませんが、程よいボリュームで楽しませてもらいました。

オススメ度★★★☆☆

トリまとめ

今年は過去最速の読書ペース。
それも振り返ると本当ミステリーに寄ってますね。

3月読んだなかでは『殺人鬼フジコの衝動』がかなりヒットでした。救いのないストーリーで少し重たい気持ちにはなりますが、ミステリー好きには是非読んでもらいたい作品。

読書初心者には『サクラ咲く』がおすすめです。読みやすく、辻村深月らしさもふんだんに盛り込まれた作品。これを機に辻村作品をいろいろ読んでもらいたいですね。
『スロウハイツの神様』がイチオシ!

ここのところ、どっぷりミステリーだったので、もう少しライトに読める作品を読んで紹介したいなぁ。

読んだ本の紹介記事は毎月続けていきますので、本選びの参考にしてみてくださいね。

それでは。
こっこ(@cocco00)でした。

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