[読書録]2014年1月に読んだ小説とおすすめをご紹介

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2014.1月読書録

2014年の目標のひとつ、年間50冊読書に向け、1月が終了しました。

私は電車のなかかお風呂の中で読書することが多いので、湯船にゆっくりつかれる冬の方が読書量が増えますw

そんなわけで、1月に読んだ本をご紹介しますね。

1月に読んだ小説は8冊でした

初月から飛ばしましたね。
8冊!

ひと月でこれだけ読んだのはここ数年で初めてかも。

では、一冊ずつご紹介します。

『ジェノサイド』高野和明

イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。そして合衆国大統領が発動させた機密作戦の行方は―人類の未来を賭けた戦いを、緻密なリアリティと圧倒的なスケールで描き切り、その衝撃的なストーリーで出版界を震撼させた超弩級エンタテインメント、堂々の文庫化!

私が大好きな作家、高野和明氏の『ジェノサイド』がついに文庫化されました!
『ジェノサイド』は、山田風太郎賞、日本推理作家協会賞を受賞した他、「このミステリーがすごい!2012年版」「週刊文春ミステリーベスト10」の1位を獲得した超話題作です。

上下巻のためボリュームはかなりありましたが、一気に読んでしまいました。
なるほど、これは面白い。

スリリングな展開、続きが気になり、ページを繰る手が止まらず、寝る間を惜しんで読んでしまいました。

オススメ度★★★★★

『頼子のために』法月綸太郎

「頼子が死んだ」。十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ―、という手記を残していた。手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕の展開が。精緻構成が冴える野心作。

これは衝撃でした…。
面白い!

法月綸太郎は以前『密室教室』を読んで、若干文体に苦手意識を感じた記憶があったのですが、まったく問題ありませんでした。
むしろ読みやすい。

そして、まさかの展開!
これは文句無しの名作だ。
おすすめのミステリーです!

オススメ度★★★★★

『ユリゴコロ』沼田まほかる

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか―。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!

まほかるブームの火付け役となったのが本作と言われています。
何作か沼田まほかる氏の小説を読んできましたが、なるほど、これが一番おもしろい。

異様な雰囲気で始まる序盤、その雰囲気が少しずつ薄れ、そして訪れるラスト。
想像していなかった結末に震えました。

これも是非読んでいただきたい一冊。

オススメ度★★★★★

『箱庭図書館』乙一

僕が小説を書くようになったのには、心に秘めた理由があった(「小説家のつくり方」)。ふたりぼっちの文芸部で、先輩と過ごしたイタい毎日(「青春絶縁体」)。雪面の靴跡にみちびかれた、不思議なめぐり会い(「ホワイト・ステップ」)。“物語を紡ぐ町”で、ときに切なく、ときに温かく、奇跡のように重なり合う6つのストーリー。ミステリ、ホラー、恋愛、青春…乙一の魅力すべてが詰まった傑作短編集!

素人のボツ作品のネタを乙一がリライトするという一風変わったスタイルで書かれた短編集。

すべての短編がひとつの街のなかでの出来事として描かれています。
個人的には『ホワイト・ステップ』が好き。

Amazonなどの評価は分かれているようですが、ボツネタを再生させる技術はさすが。
読みやすくて読書初心者にもおすすめですよ。

オススメ度★★★☆☆

『オー!ファーザー』伊坂幸太郎

父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

伊坂幸太郎は本当間違いない。
おもしろい。
これは文句なしに面白かった。

伊坂作品の面白さはその登場人物ひとりひとりの個性にあると思う。
どの登場人物もキャラが立っていて愛おしく、そんなキャラクターたちの間で繰り広げられる会話が楽しい。

一切の負がない、純粋エンターテイメント作品。

オススメ度★★★★☆

『ソウルケイジ』誉田哲也

多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに?なぜ手首だけが残されていたのか?姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる―。シリーズ第二弾。

『姫川玲子』シリーズの第二弾。
第一弾の『ストロベリーナイト』も本作もスペシャルドラマ化されて放送されていました。

ドラマと違って姫川と菊田の関係がよりハッキリしていて、そのへんもおもしろい。

誉田哲也は小説を書くとき、登場人物に実際の役者を割り振ってイメージしながら書くそうです。

ドラマでは姫川玲子を竹内結子、菊田を西島秀俊が演じていますが、小説のイメージにぴったりハマる感じ。
ドラマも原作に忠実に再現されていておもしろいですよ。

オススメ度★★★★☆

『虎と月』柳広司

父は虎になった。幼いぼくと母を残して。いつかは、ぼくも虎になるのだろうか…。父の変身の真相を探るため、少年は都へと旅に出た。行く先々で見聞きするすべてが謎解きの伏線。ラストの鮮やかなどんでん返し!中島敦の名作「山月記」を、大胆な解釈で生まれ変わらせた、新感覚ミステリ。

「山月記」は教科書にも取り入れられている作品。それを元にして作られたまったく新しい小説。

「どんでん返し」と銘打たれているけれど、これは中国語がわかってないとどんでん返しとは言えないかもw
でも、「なるほど!」と思える結末。

高校生が読んでも面白いし、大人が読んでも面白い。
ボリュームも少なく、さっくり読めますよ。

オススメ度★★★☆☆

トリまとめ

8冊、7作品が1月の実績でした。

これだけ読んでハズレが1冊もなかった。
というか、むしろアタリばっかりでした!

なかでもオススメしたいのは『ユリゴコロ』と『頼子のために』かな。
これを推すあたり、私がいかにどんでん返し系のミステリーが好きかを物語っています…w

気になる作品があれば是非読んでみてくださいね♪

それでは。
こっこ(@cocco00)でした。

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