
「あとで読む」。
気になる記事なんかをその場で読まずにストックし、文字通りあとで読む。
私は主にRSSリーダーから情報を仕入れ、あとで読む記事や、あとで試したい記事など、なんでもかんでもPocketに放り込んでいました。
が、致命的なことにせっかくPocketに入れても、それを読まないことが多かったんです。
そこで、少しフローを見直しました。
SylfeedとEvernote関連アプリを活用した「あとで読む」フローとRSS情報整理術
今回考えたフローをざっくり説明すると、
- Sylfeedで読みたい記事をピックアップ
- Sylfeedで「あとで読む」をスター付け
- ストックしたい「あとで読む」記事はタグ付けしてEvernoteへ
- AutoEverで自動振り分け
- CleverのURLスキームを活用してランチャーアプリからノートブックへアクセス
- 完了したノートも自動で振り分け
文字で見るとかなりのボリュームですが、やってることは簡単。
フローに沿ってご説明します。
1.Sylfeedで読みたい記事をピックアップ
RSSリーダーはSylfeed以外考えられない、というくらいSylfeedを愛用しています。
今回のフローはSylfeedが前提です。
まずはSylfeedの設定です。

△Sylfeedの設定で「あとで読む方法」を「オリジナル」に設定しておきます。
「あとで読む操作」の「スワイプの方向」は私は「右」にしています。

△未読記事のなかから気になるタイトルを右スワイプし、「オリジナル」のあとで読む記事に送ります。

△すべてのチェックが終わったら下のボタンを長押しして、スワイプした記事以外を既読にします。

△ソートを切り替えると先ほどピックアップした読みたい記事の一覧が表示されます。
ひとつひとつ読んでいきましょう♪
2.Sylfeedで「あとで読む」をスター付け

△ピックアップした記事のなかで「あとでじっくり読みたい!」あるいは「続きが読みたいけど圏外で今は読めない!」なんて記事があったら、スターを付けます。
今まではこれをすべてPocketに入れてましたが、Sylfeedのスターで解決でした。

△ソートを切り替え、スターの付いた記事を読みます。
スターをつけた記事は既読になっても消えずに残りますので、何度でも読み返せます。
「じっくり読みたい」「圏外で読めない」なんて記事は、わざわざPocketに送らずともSylfeed内でスターをつけておいて、読みたいときに読めばOKです。
3.ストックしたい「あとで読む」記事はタグ付けしてEvernoteへ
さて、ここからが本番。
RSSなどで集めた情報を少しだけ分類します。
Pocketはタグ付けはできるものの、雑然としてしまい整理には不向きです。
それをEvernoteに叶えてもらいます。
私の場合、RSSなどで集めた情報は大きく以下のように分類できます。
あと何かあるかな?
とりあえず思いついたのはこれくらい。
これらにひとつずつタグを割り振ります。
ブログカスタマイズ用の記事→【ブログカスタマイズ】
ブログのネタにしたい記事→【ブログネタ】
行きたいお店→【行きたい】
欲しいもの→【欲しい】
落としたいアプリ→【アプリ】
こんな感じ。

△「この店行きたい!」そう思ったら、シェアボタンをタップ!

△シェア先にEvernoteを選択します。

△先ほど作った【行きたい】タグを付けてEvernoteに保存します。
保存先のノートブックはとりあえずinbox。
記事によって付けるタグを変えます。
ひと手間だけかかりますが、これだけでしっかり記事が整理されます。
4.AutoEverで自動振り分け
タグ付けされて保存した記事を、AutoEverを使って自動で各ノートブックに振り分けましょう。
AutoEverは、指定の条件を満たすノートを別のノートブックへ自動で移動してくれるアプリです。

△こちらがAutoEverの設定画面。
移動元のノートブック→000.inbox
移動先のノートブック→023.[ブログ]行きたい
条件→【行きたい】タグが付いたノート
これにより、Sylfeedで【行きたい】タグを付けたノートが自動的に『023.[ブログ]行きたい』というノートブックに移動します。
同じように、それぞれのタグにそれ専用のノートブックを割り当て、自動で移動するようにします。
これでSylfeedで割り振った記事がEvernoteの特定のノートブックに自動的に保存される仕組みが完成しました。
さらにこれを手軽に読めるようにしましょう。
5.CleverのURLスキームを活用してランチャーアプリからノートブックへアクセス
CleverというEvernoteのクライアントアプリ、およびランチャーアプリを使います。
私はLaunch Center Proを使っていますが、ランチャーアプリは何でもOKです。
CleverはURLスキームが豊富な、Evernoteのクライアントアプリです。
clever:///アカウント/notes/?notebook=ノートブックID
上記のURLスキームで、指定のノートブックにアクセスすることができます。
アカウントの部分には自分のEvernoteアカウントを入れてください。

△ノートブックIDはCleverのノートブック画面、左下のボタンをタップするとIDをコピーすることができます。
こうして出来上がるURLスキームをランチャーアプリに登録しましょう。

△Launch Center Proの追加画面です。
URL部分に、先ほど出来上がったURLスキームを入力します。

△それぞれのノートブックのURLスキームを登録しました。
あとは、見たいノートブックをタップすれば…

△Cleverで指定のノートブックが開きます。
しかも、Cleverは嬉しいことに、一度表示したノートはキャッシュしてくれますので、オフラインでも表示できます!
この2点がCleverを使う最大の理由です。
6.完了したノートも自動で振り分け
これはおまけ。
『行きたい』ノートブックに入れ、実際にそのお店に行った!
そうしたらそのノートは『行きたい』ノートブックからは外したいですよね。
主導でノートを移動させてもいいですが、せっかくなのでAutoEverを使いましょう。

△AutoEverで【完了】タグのついたノートを自動で『完了』ノートブックに移動するように設定しておきます。

△そうすれば、あとは用件を終えたノートに【完了】タグを付ければ、自動でノートが移動してくれます。
まぁ主導でノートブックを移しても同じと言えば同じですが…。
メリットとデメリット
長々とご説明させていただきました。
もう少しお付き合いくださいw
自分としては結構いい感じに仕上がったスキームだと思ってます。
このフローのメリット
本スキームのメリットは、ほぼ自動で記事が整理されストックされていくということ。
手間はSylfeedでのタグ付けのところだけです。
そして、Pocketとの最大の違いは、ストックされた記事に意図をもってアクセスするようになるということ。
Pocketはとにかく何でも詰め込んでいくので、何か意図を持ってPocketを見にいくというよりも、ただ漫然と「溜まってる記事を読もう」としてPocketを見にいくことになりがちでした(私は)。
一方このスキームは、単にあとで読みたいだけの記事はSylfeed内で完結。興味ある記事はしっかり分類されてEvernoteにストックされるため、「前に読んだあのブログカスタマイズを実装したいから、ブログカスタマイズノートブックを開こう」というように、意図をもってストック記事にアクセスするようになります。
意図があるから、「結局読まない」というケースが少なくなると思います。
このフローのデメリット
正直あまりデメリットらしいデメリットはありませんが、ちょっと気になる点はひとつ。
うん、結構金かかるんだ、これw
執筆時点で、
このスキームに必須なアプリだけで900円。
さらにランチャーアプリをLaunch Center Proにすると500円。
紹介したアプリすべて購入すると1400円になるという…w
ランチャーアプリは無料のものや安価なものもありますし、あるいはホーム画面に設置して使うこともできます。
△URLスキームを4つ登録できるシンプルなランチャーアプリ。
△シンプルで簡単なランチャーアプリ。
△ホーム画面に任意のURLを起動できるアイコンを設置できるアプリ。
他にも通知センターから起動させるという手もありますし、なんならCleverをホーム画面に置くだけで終えるというのも手ですね。
トリまとめ

Sylfeed→タグ付けしてEvernoteへ→AutoEverでノートブックを自動振り分け→Cleverのキャッシュ機能とURLスキームを利用して、ノートブックへアクセス→完了したらタグ付け!
いかがでしたでしょうか。
Pocketになんでもかんでも突っ込む。それはとても楽なのですが、整理されずに雑然としてしまい、必要な情報のピックアップが難しいのが難点です。
今回ご紹介したスキームを使えば、半自動的にEvernoteの特定のノートブックに特定の記事が溜まっていきます。
あとはランチャーアプリなどで用途に応じたノートブックにアクセスする。
オフラインで使えるし、ランチャーアプリ経由にしてアクセスもスムーズ。
しばらくこんな感じで運用してみたいと思います♪
それでは。
こっこ(@cocco00)でした。
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