
どうも!
こっこ(@cocco00)です。
今日はやや硬い話。
自己満足を抜け出し、『伝える』記事を書く
先日でこいくんがこんな記事を書いていて、とても共感しました。
私は根っからの文系で、Web系知識は皆無、このブログも先人の偉大なる記事を参考に、ほぼコピペで作り上げてますw
もちろん、多少勉強してアレンジはしてますけどね。
「あれをやりたいけどやりかたわからん!」
そんなときはまずググって該当記事を探すわけですが、そうやってこのブログを作るにあたり感じたことがありました。
『優しくない』記事もたくさんある
優しくない記事が思った以上に多いんです。
私の知識がほとんどないからというのも理由のひとつではありますが、「これがわかっていることが前提」みたいな書き方をしている記事が結構多い。
見る人が見れば「なるほど」と思えるのかもしれません。
でもきっと私のように知識がないからこそ検索して調べている人も多いわけで、そのような知識のない人に伝える記事にはなっていないものも非常に多い。
言い換えると「伝わらない記事」が多いんです。
稟議書を書くのと同じ気持ちで記事を書く
私が社会人一年目のとき、尊敬する当時の本部長(のちに社長になり、今は社長を退き監査役)から言われたことがあります。
稟議書は誰が読んでもわかるように書きなさい。君の部署にいない人、さらに言えば社外の人が読んでもわかるくらいのレベルで書きなさい。
自己満足になってはいけない。
人に何かを伝えるということは、その人がわかる言葉で、その人の目線になって伝えなければいけない。
稟議書に限らず、メールでもプレゼンテーションでも同じ。
伝わらなければ意味はない。
このことは今も強く私の心に残っています。
そして、その助言は私がブログ記事を書くにあたっての道標であり、前提です。
ブログの説明にも「誰が見てもわかりやすい丁寧な記事」をモットーとしていると書かせていただいています。
もしかしたら「実践できてないだろ!」と思うかたもいらっしゃるかもしれない。
それは本当にごめんなさい。
是非指摘してください。
でも、その心がけの成果か、Twitterやコメントで、
「記事の構成が丁寧で助かります」
「ブログ面白いです。すごく見やすいです」
「わかりやすくて、魅力が伝わりました」
というようなお言葉をいただいています。
先に挙げたようなモットーを掲げているので、こう言ったお言葉は本当に嬉しい限りです。
「稟議書」という堅苦しい言葉を出しましたが、もちろんブログはそんなに堅いものではありません。
思ったままに書き、それを皆に見てもらうのがブログの楽しさのひとつです。
でもね。
そうは言っても人様に見てもらう文書なんです。
そして人様に何かを伝えたくて書いている文書なんです。
ですよね?
それなのに自分や、あるいはごく一部の人にしか伝わらないような文書を書いて、それで本当に「伝えた」と言えますでしょうか。
答えはNOです。
では、「伝える記事」を書くにはどうしたら良いでしょうか。
難しいことはありません。
私が実践しているのはふたつ。
これだけです。
目線を合わせる
私は記事を書くとき、とある主婦のフォロワーさんをイメージしています。
その人はiPhoneユーザーですが、アプリ等に詳しいわけではなく、むしろ若干疎いくらい。
私はその人に伝えるつもりで記事を書いています。
するとどうなるか。
目線が合うんです。
同じ目の高さで言葉を選ぶことができるようになるのです。
「これは知ってるだろう」という勝手な前提はなくなります。
結果、自ずと記事はわかりやすくなります。
読み返す
ふたつめ。
基本中の基本ですね。
記事を書いたら必ず読み返してください。
私は前日の夜に記事を書き上げ、翌朝に記事をアップしています。
記事を書き上げたときに一回読み返し、翌朝アップする前にもう一度読み返します。
一晩寝かせるのがポイント。
一晩寝かせて翌日改めて記事を読むと結構いろんな発見があります。
ここはわかりにくかった、言葉が足りなかった、順番を逆にしたほうがよかった、などなど。
私は加えてあと2回、RSSで読み返し、PCでも読み返しています。(1回目と2回目の読み返しはiPhoneから行っています)
読み返すときの目線はやはり読者に合わせます。
読者と同じ目線で読み返し、わかりにくいところがないか、あるいは誤字脱字や体裁崩れがないかも確認します。
七色いんこ
実践しているこのふたつのことって、考えてみると、『考具』という加藤昌治氏の有名な著書に書かれていたことに他ならないなと、この記事を書きながら感じました。
『考具』
ご存知で、読んだ方も多いのではないでしょうか。
読んでない方は是非一読していただくといいと思います。本気でオススメする良書ですので。
その考具のなかに「七色いんこ」という考え方が紹介されています。
「七色いんこ」は手塚治虫のマンガで、主人公の七色いんこは代役専門の役者であり同時に劇場で盗みを働く泥棒です。どんな役柄でも巧みに演じることができる、七色いんこ。
考具としての七色いんこは、すごくざっくりと説明すると、「アイデアを考えるためにユーザーを演じましょう」という考え方です。
例えば「10歳のお子さん向け商品」を開発してみると、する。(中略)さてどうするか。
しゃがんでみてください。10歳児の身長、140センチになってみてください。
視界が変わります。世界が変わって見えます。
『考具』より抜粋
目線を合わせるというのは、これと似ています。
「それに関する知識を持っていない人を演じる」わけです。
アプリ紹介記事ならば、そのアプリを知らない人になって、紹介されている手順を忠実に再現して実際に操作をしてみる。
再現したらA→B→Cと紹介すべきところが、A→Cになっているかもしれません。
Bが抜けていたら、ユーザーはそこで戸惑ってしまうかもしれない。
これに気付ければ、記事がわかりやすくなり、「伝える」記事に近付きますよね。
まとめ
つらつらと思いを語ってきましたが、なかには反論があるかもしれません。
「いいんだよ!俺はそもそも初心者ではなく、ある程度知識を持った読者をターゲットにしてるんだ!」
うん、一理あるかもしれない。
でも私はそういう記事は書きたくないし、読みたくもない。
私は読者の方に何かを伝えたくてブログを書いています。
伝えたつもりではなく、ちゃんと伝えたい。
だから、記事をシェアしていただいたり、はてブやコメントをいただいたりするのは本当に嬉しいんです。
特に、先ほど挙げさせていただいた主婦フォロワーさんからリアクションがあったりするとすごい嬉しい。
それって、伝えることができたってことですよね?
何かを感じたり思ったりしてくれたってことは、伝えられたということだと思っています。
あなたの記事はどうでしょう。
自己満足になっていませんか?
あなたが伝えたいことを本当に読者に届けることができていますか?
追記
そふぁねさんが本記事について思ったことを記事にしてくださいました!
ありがとうございます!
この記事を読ませていただいて、自分が何を一番言いたかったのかを改めて整理しようとしたとき、おそらく、丁寧に書く心掛けをしようよってことなんだろうなと思いました。
字を書くのと同じだと思うんです。
上手い下手は必ずある。
でも、字が下手なのと雑なのは全く違います。
私がここで一番言いたかったのは、「字は下手くそでもいいから、丁寧に書こうよ」ってこと。
そふぁねさんの記事のおかげで思考が整理されました。
ありがとうございます!
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