『家売るオンナ』第1話:現役の不動産営業マンが語るウソとホント

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毎週水曜日の22時から、北川景子主演で放送がスタートした『家売るオンナ』。

不動産屋を取り上げたドラマというのは珍しくて、現職の私も、普段はあまりドラマを観ないのですが、つい観てしまいました。

観ている中で「こういうことあるなー」というのと、「さすがにコレはない…」というのがありましたので、現役不動産営業マンの私目線で振り返ります!

家売るオンナ第1話のウソホント

観ていて、さすがに過剰というか、「明らかにパワハラ!」みたいなヤツは演出だと思うので、そういうのは除きます。従業員の自宅の鍵を奪って返さないとか、もはや犯罪じゃないかとw

そういうものを除き、不動産の実務としてのウソとホントを見ていきますよ。

個人月間成績1500万円

細かな数字は覚えてませんが、主人公である三軒家が「私の先月の売上は1500万円です」みたいな発言をするシーンがありました。

これ、個人仲介では凄まじい数字ですw

不動産屋の売上=仲介手数料は、取引額×3%+6万円です。

売主さんと買主さん、どちらか一方から手数料をいただけるのを「片手取引」、双方から手数料をいただけるのを「両手取引」なんて言い方をします。

片手取引で考えると、手数料1500万円を稼ごうと思うと、1500万円×3%=5億円くらい物件売買しないといけません。

すべて両手取引だとしても2.5億円くらい。都心で高額物件を取引すれば不可能ではないかもしれませんが、1ヶ月でこれだけ売り上げるのはまあ難しいですw

サクラを使った営業

何度も部屋を見学してるのに決断しきれないお客さんに、「別のお客さんがすごく気に入っていて、申し込み入れると言っています」みたいなことを言って、お客さんを煽る。

不動産屋ってコレやってるイメージ持たれてそうですねーw

ドラマでは、お客さんも「その手には乗らないぞ!」と言うのですが、三軒家は実際にサクラ(と思われる)の不動産屋と客を、その悩んでいるお客さんの目の前に呼びます。

実務としては「他にも前向きに検討されている方はいますよ」くらいは言いますが、サクラを使ってここまでやるのはないですねーw

サンドイッチマン

仕事のない白洲ちゃん(イモトアヤコ)に対して、首を入れて持てるようにした2枚看板を持って街を歩いてこい、と三軒家が命じるシーンがありました。

いわゆる「サンドイッチマン」と呼ばれるもので、文字通り、看板にサンドイッチされて、歩く広告となるわけです。

これもおそらく今やる業者はないかと…。

今はインターネット広告が主流。炎天下のなかこれを命じたら「パワハラ!」と言われかねませんね。

アポ取れるまでガムテープでぐるぐる固定

これまた仕事のない白洲ちゃんに対して、三軒家が、ガムテープで白州ちゃんを椅子にぐるぐる巻きにして、「アポイントが取れるまで電話しろ!」的なことを言うシーンがありました。

仲介会社ではあまり聞きませんが、ちょっと前まで、新興のデベロッパーではこういうことがあったと聞きます。

自社で分譲する新築マンションの売り込むべく、電話で営業をかけるわけですが、手と電話の受話器をガムテープでぐるぐる巻きにされ、とにかく電話をかけまくる!

今もこんなことをしている会社があるかはわかりませんが、これは実際にやられていたことのようですw不動産屋、怖や怖や…w

お客さんの家に泊まる

これはありえませんねw不動産屋に限らず、これはないでしょ?

いくら仕事で帰りが遅いからと言って、不動産屋に子どもの面倒を見させて自宅に泊まらせるなんて人はいませんw

何かトラブルが起きたときのリスクを考えたら、安易にお客さんの家に泊まるなんてことは絶対にしません。

目白5000万円1LDKに関する考察と疑問

ちょっとマニアックな考察しますよ。

第1話は、医者の両親と一人息子の3人家族に対して、病院のすぐ近くにある目白の1LDKのマンション(5000万円)を売るお話でした。

最後には三軒家がそのお客さんに、そのマンションを買ってもらうわけです。

「三軒屋さん、今月2件目の取引!当社の収入156万円です!」

取引成立後、事務のスタッフさんが事務所内のホワイトボードに個人の成績を記入します。

はい。ここで先ほどの話を思い出してください。

不動産屋の収入は取引額×3%+6万円です。5000万円のマンションだったので、5000万円×3%+6万円で、156万円。

おかしくはないですね。おかしくはないですが、これは片手取引ってことですよね。買主さんからしか手数料をもらってません。

つまり、普通に考えると、売主さんは三軒家の勤める不動産屋ではなく、別の不動産屋に売却を任せていたということです。

となると、おかしなことがいくつか出てきます。

なぜ屋代課長はこの物件に注力したのか

物語の冒頭で、屋代課長(仲村トオル)が「この目白のマンションを頑張って売るんだ!」と部下を鼓舞しています。

でも、ちょっとおかしい。

だって、先に言った通り、この目白のマンションは自分たちが売主さんから預かっているマンションじゃないんですもん。他社が売ってるマンションです。

普通は自分たちが直接売主さんから預かっているマンションこそ、優先的に注力します。

早く売れなきゃ売主さんは別の不動産屋に売却を任せてしまうかもしれない。さらに、自分たちが売却を任されているお部屋を自分たちのお客さんが買ってくれたら、いわゆる両手取引になって、手数料は2倍になるわけです。

「自分たちの受注物件よりも、他社の販売物件に注力する」なんてシチュエーションは、普通に考えたらありえないのです。

他社の販売物件に家具を入れる三軒家

医者家族に目白の1LDKを売り込むために、三軒家はその部屋に家具を入れ、医者家族に生活イメージを持ってもらえるように工夫をします。

実際、不動産実務においても、空室のお部屋はガランとしていて生活イメージが掴みづらいので、家具を入れて見学者に生活をイメージしてもらいやすくする、という手法を取る会社もあります。

でも、それは売主さんから直接販売を任されたお部屋に限っての話です。

先に記載のとおり、この目白の1LDKマンションは他社が販売を任されたマンションです。他社が売ってるマンションに家具を入れるなんてありえません。

家具を搬入するのにもお金がかかります。他社が売ってるマンションだから、そのお部屋に医者を案内したあと、またその家具を搬出する必要があります。

その1回の案内のために、ダブルベッドや収納家具を持ち込むなんて…。

この疑問点の答え

ここまで、ちょっと論理的な感じで考察を進め、2つの大きな疑問点を挙げました。

で、この記事を書きながら、私、自分でひとつ答えを思いつきましたw

それは、この目白のマンションは、同社の他の営業所が販売を任されていたマンションだった可能性があるということ。

これなら少し納得です。

屋代課長は実はすごく視野の広い人で、自分の営業所だけでなく、全社的な視点で、「他の営業所が苦戦している物件だから、私たちも協力してあげよう!」と考え、注力物件としたのかもしれません。

そうだとすると、三軒家チーフがその部屋に家具を入れたのも、販売を任された営業所に許可を得て、「この医者の客で決まらなかったら、入れた家具はそのまま使っていいよ」という話になっていたのかもしれません。

これなら、2つの疑問点は少しだけ氷解しますね。でもまぁ、もし目白のほうに担当店があるのなら、やはり本来はその店舗が注力すべき案件であって、他店舗がここまでの営業をするのは違和感ありますけどねw

トリまとめ

第1話を観て、「なんとなく家政婦のミタを彷彿とさせるな」と感じました。無表情で機械的な感じ。

毎週水曜放送なのも戦略的で、不動産屋って基本水曜定休なんですよ。「契約が水に流れるから」というげん担ぎで水曜定休。

不動産屋が観られるように水曜放送にするあたり、「やるな」と思いますねw

出かけてて観れないこともありえますが、今後も極力観て、こうやって「これはある!」「これはない!」という感想を書いていこうかと思ってます。

それでは。こっこ(@cocco00)でした!

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