亡くす、ということ。

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先日はネガティヴツイートばかりしてしまい、フォロワーの方にはご迷惑をおかけしました。

職場でいろいろとお世話になった先輩社員が事故でなくなりました。まだ40代半ば。奥様や小学生のお子さまを残して、あまりに突然で、あまりに早すぎる死でした。

本記事は死について触れてます。気分が落ち込んだりしてしまうかもしれませんので、ご了承のうえお読みください。

心に穴が開く

会社で正式に公表される前に、直属の上司が教えてくれました。

今の部署に配属される前、私は企画系の部署にいました。このブログでもしばしば企画をさせていただいていますが、それは私が企画系の部署に所属していた影響を大きく受けています。

先輩社員は、私とは違う本部の企画部署に所属していました。月に1度企画系の部署が集まる会議で必ず顔を合わせていましたし、企画系部署の社員の中にあっては一番若手な私を気にかけてくださっていました。

その時ちょうどFacebookが流行って、私は先輩とFacebookでも繋がっていました。私も初めはよく投稿していましたが、そのうちブログを始めて、Facebookはほとんど投稿しなくなりました。

先輩は定期的に、マメにFacebookに投稿をしていました。娘さんが描かれた絵がアップされたりしていて、心がほっこりしました。

異動後はあまり顔を合わせることもなかったが

昨年の春、私は異動になりました。

私の部署は、先輩が勤務する部署とは事務所が異なり、普段はあまり顔を合わせることはありません。

ですが、つい1週間程前に先輩から連絡がありました。

「ちょっと時間ある?今から行ってもいい?」

そう言って先輩は私の事務所に足を運んでくれ、そしてお客さん(厳密にはお客さんというより仕事で使う専門職の人)を紹介してくれました。

先輩に会うのは久しぶりでしたが、特に変わりありません。少し特徴的な声や笑い声を懐かしく思い、お礼を言って別れました。

届かなかったメール

先輩からご紹介いただいたお客さんにご挨拶の電話を入れました。

「○○から紹介いただき、ご連絡させていただきました」

「ああ、○○さん。いつもお世話になっています」

改めて先輩にお礼の連絡を入れようとしたのですが、先輩も外出したりしていてなかなかつかまりませんでした。

そうこうしているうちに週末がきてしまいました。私は土日も出勤、先輩は土日は休みなので、土曜日にメールをしました。

「ご紹介いただいたお客さんに連絡してご挨拶しました。ありがとうございます!」

このメールは、先輩に見られることはありませんでした。

理解が追いつかず、胸だけが痛む

月曜の夜でした。

やらなければいけない仕事があって、21時くらいまで職場にいました。事務所には私と後輩と直属の上司だけ。

そろそろ切り上げようとしたとき、上司から呼ばれました。

「こっこくん、○○さんと仲良かったっけ?」

「前の部署で一緒に会議出たりして、良くしてもらってますよ」

「そうか。これ、まだオフレコなんだけどね」

そう言って、上司がPCに先輩の名前の入力し始めました。

PCに表示されたのはFacebookのサイトや写真。そして。

「え…。」

上司がPCに入力しているときは、「なんかメディアに載ったりしたのかな」なんて呑気に考えていました。

だから、ディスプレイに表示されたの文字に、私はひどく混乱しました。心臓が太鼓のバチで叩かれたように、ドンと跳ねました。

本人の不注意による事故死でした。

不思議なくらい哀しみは感じなくて、ただただ胸がズンズンと痛みます。

亡くなったのは土曜日のこと。死を知らされた月曜の夜まで、先輩は間違いなく私の中で生きていました。私がメールを送ったそのときには、もうすでに先輩は他界していたのでした。

死者であり同時に生者でもあった先輩。私はひどく混乱しました。

水の中の風船

月曜の夜。布団に入った瞬間に、先輩の顔や声が次々と浮かんできました。

誰にも優しかった先輩。
歳の離れた私にも丁寧な敬語を使ってくれた先輩。
笑顔が素敵な先輩。
家族思いな先輩
走ることが好きだった先輩。

ああ。
「既に僕は過去形で先輩を捉えている」

そう気付いた瞬間に、涙がでました。

哀しみは水のようでした。私の心は風船で、突然ざぶんと水の中に入れられました。慣れない水圧で締め付けられ、それに慣れてくると、風船に空いた小さな穴から少しずつ水が入り込んでくる。やがて風船は水で満たされました。

少しずつ心に溜まる哀しさを、私は涙として流しました。哀しみは次々に入り込んでくるので、涙はなかなか止まってくれません。

火曜日に、先輩の死が公式に会社で発表されました。先輩の写真や先輩へのメッセージを募る動きが会社全体で起こり、改めて先輩の大きさを知らされました。

デスクから事務所のエントランスドアを見ると、今にも先輩が顔を覗かせそうな気がしました。

当たり前だけど、先輩がいなくても、会社はいつも通り回っていました。私の心は哀しさで満たされていて、この日は仕事が手に付きませんでした。

感謝

お通夜には、びっくりするくらい多くの人が参列していました。会社の人がたくさんいて、みな涙していました。

こんなにも愛されている人が失われてしまうなんて。

亡くすということは、こんなにも哀しいんだ。故人の写った写真を見て、私は改めてそれを痛感しました。こんなにも胸が痛くて、こんなにも哀しいんだ。

まだ私は30を少し過ぎたところで、人生の半分も生きていないと思います。今はまだあまりないけれど、これからきっと、こうやって大切な人を亡くしてしまう機会も増えていくのだと思います。

遺影を前に手を合わせた私の頭に浮かんだ言葉は感謝だった。

先輩には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
私は多くのことを先輩から学びました。
その感謝を伝えられないままお別れするのは残念でなりません。

さようなら、先輩。
先輩のことだから、きっとたまに会社を覗いてくれるでしょう。だから、僕は精一杯、先輩のぶんまで仕事を頑張ります。先輩が覗いたとき、恥ずかしくないような仕事をしていきたいと思います。

だから安心して、ゆっくり休んでください。

ありがとうございます。
本当に。ありがとうございます。

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